産後ヨガやママヨガ、ベビーヨガクラスを開講する場合、お客様からいただく受講料はいくらにしますか?
今回は相場や受講料の設定について考えてみました。
相場は1レッスンあたり1,500円前後
産後ヨガ、ママヨガ、ママ&ベビーヨガなど、「ママさん」が参加するヨガクラス受講料については
エリアや会場(スタジオ/カルチャーセンター/講師による自主開催)によって異なりますが
こちら東海エリアでの相場は、1レッスン「1,000円~2,000円」が多いようです。
35yogaの多くのクラスでもだいたい1レッスン1,500円になっていて
あとはチケット制や初回体験レッスンですと多少お得な料金設定になっています。
実はこの相場、ここ10年くらいほとんど変わっていないなという感覚です。
ですのでヨガクラスとしてほぼ定着している金額なんだと思います。
(それがいいのか悪いのかは置いといたとして。)
ママの習い事費は1ヵ月6,000円まで?
なぜ『1,500円』についてはいろいろと理由があって、
主な理由としては「子育て中のママさんが習い事にかけられる1ヵ月の費用」から算出しています。
出産前後というのは、案外いろいろとお金がかかるものです。
赤ちゃんに必要な服やベビーグッズも、特に最初のお子さんであれば一通り買い揃えますよね。
もしかしたらベビースイミングやベビーサインなど、赤ちゃんの習い事もするかもしれませんし
お仕事をしていたママさんも育児期間中は収入が見込めませんから多少節約モードになることも。
そんな中、ママ自身が自分の習い事にかけられる費用は一般的に「5,000円~6,000円」なんだそうです。
うーむ、これってなんだかとっても説得力のあるというか現実味のある金額だと思います。
個人的には「自分のために1万円までは出せない」といった部分がママらしいなと感じてしまうところです。
となると、ヨガのレッスンに週に1度通う場合、1回あたり1,250円~1,500円であれば
ママさん達の予算内で通っていただけるかな、という設定にしています。
もっと安くしたらどうなる?
相場はわかったとして、もっと安い設定にしたらどうなるでしょうか?
例えば一時期(今もあるかなー)よくあったのが「ママヨガ500円!」という設定。
ママのお財布にも優しい・・・ワンコインでお得・・・通いやすい価格・・・・
確かにそうかもしれないですね。
しかもなんとなく「安く開講してくれるいい先生」なんてイメージもつく・・・かもしれません。
(まぁそんなことはどうでもいいことなんですが。)
実際、沢山参加されたそうで、講師的(収益的)には満足したようですが
人が多すぎるがゆえにレッスンのテンションが高すぎてしまったり
講師が生徒さんの身体を見て回れないので雑になったり
子ども同士のトラブルが増えたり
結局はお客様が満足するレッスンを継続的に続けることはできなかったようです。
また気軽に参加できる価格設定がゆえに、ドタキャンが増えたり
お客様側も「500円だから、安いから」という感覚を持っているので
レッスンに対して真剣に向き合うことができなかったり、という事も少なからずあるように思います。
35yogaでも「初回お試しワンコインレッスン!」というキャンペーンを時々開催していますが
参加される人の中には「思い出づくり」「イベント的」に参加される人も実は少なくありません。
お試しレッスンであったとしても内容としては通常と何ら変わらず真剣にやっていますので
「あ、今日だけです」といわれると正直がっかりしちゃいますよね。
そういった意味でも、あまり安い価格設定というのは必ずしも
お客様の為、レッスンの集客、講師の収益になるとはいえないと思います。
プライベートレッスンの場合は?
ここまでは所謂「グループレッスン」といわれる少人数~大人数が参加する一般的なレッスンの受講料について書きました。
それとは違うスタイルで「プライベートレッスン」といわれる、1対1のレッスンもあります。
希望する方のご自宅に伺うなどして、マンツーマンのレッスンを行う事です。
プライベートレッスンは
・自宅でレッスンが受けたい
・大人数でのレッスンが苦手
・集中して体を改善したい、効果を出したい
・何らかの理由でレッスン会場に行くことができない
といった理由で受講希望されることが多いため
レッスン内容も通常とは異なりかなりパーソナルな内容となります。
となると当然指導する講師側も個人に対応できるだけの知識と経験が必要ですので
受講料としては5,000円/回(交通費は別)~が妥当な価格かと思います。
今回は受講料の設定について考えてみました。
正直なところ、こういったレッスン価格というのは講師が「私のレッスンはいくら!」
と決めてしまえば安かろうが高かろうがその価格でいいんだと思います。自由だと思います。
ただお客様側が受ける印象として、「安い」「高い」という先入観がレッスンの評価を左右してしまうこともあるので
予め市場価格は把握した上で、お互いが満足いくような料金設定をするといいと思います。