35yogaインストラクター養成講座

ヨガを伝えるプロになるYoga Teacher Training Course

私たちはママやベビーの心や身体について、
深い知識とスキルを持ち、
同じ女性として、指導者として
気持ちに寄り添えるヨガインストラクターを
養成いたします。

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【コラム】産後ヨガって一般クラスと何が違うの?

産後ヨガって?他と何が違うの?

産後ヨガとは、出産を終えたママを対象にしたヨガのクラスです。
多くの場合、産後2か月から3年ほど(お子さんが幼稚園に入るくらいまで)のママが参加されています。
「産後」ですから本来は出産経験をされている方は全員対象といえますし
実際に小学生や中学生のママさんも参加されています。
ご自身の産後に何もケアしないでそのままでいるのであればママであれば誰でもOKなのですが
特に小さいお子さんを子育て中のママによくある体の痛みや骨盤のゆがみに特化したプログラムになっています。

産後に特化した内容とは?

出産を終えた体というのはとても独特なものです。

妊娠期からお産にかけて大きく開いた骨盤は、思っている以上に身体にダメージをもたらします。
例えばじん帯を緩ませるホルモンの関係で膝や腰、また恥骨などが痛んだりすることも多く
通常のアーサナをすると痛みを伴ったり怪我をすることもあります。


・産後にヨガをしていたら腰痛が悪化した
・手首が痛くてポーズがとれない
・後屈やうつ伏せのポーズが苦手

・出産してから股関節の調子がおかしい(痛みや開きが悪いなど)

こういった現状は産後によくみられることです。
だからといって「ヨガを避けましょう」ということはもちろんなく、
産後ヨガでは軽減ポーズや同じ効果が得られる別の代替ポーズなどを行うことで身体への負担を減らしています。

また産後に多くみられる尿漏れやぽっこりお腹の原因についても
産後ならではの原因があり、そこにフォーカスしていくことで早く改善することができます。
反対に言えば一般的なトレーニング方法を行うことで治癒を遅らせたり悪化させてしまうということもあるのです。

出産後、出来るだけ早く体を回復させたい!と焦る気持ちもありますが
今の身体の状況に合わせたヨガを行うこと、それが一見とてもゆるく感じるもので会ったとしても
最終的には一番早いケア方法になるわけです。

産後の”ココロ”にも寄り添うクラス

産後ママのメンタル面においても「産後ヨガ」である意味は大きいです。
最近は「産後うつ」や「虐待」など出産後のママさんが抱える悩みについてはニュースでも問題に取り上げられます。

「赤ちゃんが生まれたら幸せだと思ったのに・・・」
「育児に慣れない・・・母親失格なのかもしれない・・・」
「赤ちゃんが寝てくれない・・・寝不足で辛い・・・」
「話し相手が居なくて悩みを相談できない・・・」

など、ママだからこその悩みというのは沢山あるものです。
これは産後大きく変化する女性ホルモンの影響もありますが
辛さやしんどさを共有したい、誰かにわかってもらいたい、自分も癒されたい
という思いや孤独感から精神的に追い込まれてしまうことも本当に多いものです。
産後ヨガではそういったママの気持ちを理解した上でヨガを行っています。

誤解されることもあるのですが、産後ヨガのクラスというのは決して
「お洒落で、綺麗で、キラキラしたママがいく習い事」というわけではありません(笑)
どちらかというと、ママが心身共に楽になれる「オアシス」や「駆け込み寺」的な存在でありたいと思っています。
いつも頑張っているのだから、ヨガに来てまでも頑張る必要はありません。

身体の辛さも心の辛さも、全部レッスンに置いていく。
周りに流されずに自分のペースで進めていく。
そんなクラスが産後ヨガクラスだと考えています。

クラスの雰囲気も一味違います

また「お子様連れOK」という点も一般のクラスとは異なる大きな特徴です。
小さなお子さんがいてお一人だけでヨガに行けないママさんでも
一緒に来てヨガを楽しんでいただきたいという思いから同伴OKという形をとっています。
ですから、ママがヨガをしている間は近くにお子さんがいて遊んでいたり
必要であれば途中で授乳やオムツ替えをするなど、自由に赤ちゃんのフォローができます。
(赤ちゃんが求めるタイミングであればいつでも!そして周りに気を遣うことなくできます!)

一般のヨガのクラスは大人だけが参加し、静寂の中行われるのが普通ですが、産後ヨガはとにかく「賑やか」!
赤ちゃんが泣けてしまって・・・という理由もありますが、ママ達にも
「赤ちゃんに話しかけてあげてくださいね」とアナウンスしていますので
ポーズをとりながら赤ちゃんの名前を読んだり、ママ同士が楽しくてついつい話し込んでしまうことも(笑)
赤ちゃん達によるおしゃべりやとても可愛らしい仕草や赤ちゃん同士のふれあいなど
思わず顔がほころんでしまうような場面も多いんです。
要は赤ちゃんとの生活、子育ての日常風景そのままの中でヨガをしているということです。

産後ヨガインストラクター養成講座で伝えたいこと

養成講座ではただ単にヨガのポーズを習うだけではありません。
産後のポーズが知りたいだけなら本を買ったりネットとかで調べてもらうといいと思います。
今は情報も沢山ありますし。動画とか。参考になるんじゃないでしょうか。

養成講座ではもっと大切なこと、産後ヨガインストラクターとして本当に「求められているスキル」を身に着けて欲しいのです。
・産後のママにとって安全で負担のないポーズを習得すること。
・継続して通いたい!というモチベーションを上げる指導ができること。
・産後の不安定なメンタルに対して深い理解を示すこと。
・赤ちゃんがいるクラスとして適切な配慮と雰囲気作りができること。
そしてなによりも
・ママにとって一番の味方であること。

産後というのは一生の中で考えると本当に短いのだけど、とにかく「大変!」と感じる期間です。
そんな時、心と体をケアする方法を教えてくれて、「大丈夫!がんばろう!」と伴走してくれる人が居たらとても心強いですよね。
産後ヨガインストラクターはそんな存在を目指しています。
そして笑顔で産後クラスを卒業し、それぞれのステージで輝いくママさんを沢山作りたい。
そんなヨガインストラクターを養成していきたいと思っています。